100-3は? ~なにもかも秘密な関係~




 結局、基は和田さんにめちゃめちゃ懐かれ、手や顔をデロデロに舐められた状態で、あやめの父方の祖父母の家に到着した。

 犬は本質を見抜くんだな。

 人間はこの人の鋭い視線にビビって、初対面であんなにすり寄っては行かないが……。

 屋敷ではもう宴会が佳境に入っていて、何故か、基の曽祖父、ジョン万次郎も来ていた。

 ……いや、ジョンはなかったか。

「おう、来たか来たか、呑め」
といきなり二人とも酒をそそがれ、呑まされて。

 親戚が何人か行き倒れたところで、ようやく基は、
「すみません。
 あやめさんをください」
となにかのついでのようにだが、言うことは出来た。

 あやめの母は、
「はいはい」
と笑いながら言って、酔っ払いのひとりを肩に担ぎ、部屋を出て行く。

 ……ものすごい適当だ。

 そして、ものすごい腕力だ。