道の駅に寄ったり、観光したり、途中で基と運転を交代したりしながら、あやめたちは、あやめの実家付近まで来た。
もう日もとっぷりと暮れている。
「あのあとは危ない運転もなくてよかったな。
車載カメラをつけなきゃいけないかと思ったぞ」
と言う基に、
「そういえば、なんでつけなかったんですか?」
とあやめは訊いてみた。
買うときに、かなり勧められたのだが、基は迷いながらも断っていた。
「いや、つけた方がいいのはわかっていたんだが。
……あれ、音声も全部入ってしまうじゃないか。
車の中でイチャイチャできないだろ?」
といつもの大真面目な顔で言ってくる。
いや、車の中でしませんよ、と思うあやめに基が訊いてきた。
「長距離走ったから疲れたろう?」



