100-3は? ~なにもかも秘密な関係~

 その後ろから、
「行ってらっしゃいませ」
と高倉が見送ってくれていた。

 あやめの両親から、基を見極めるために送り込まれた高倉も、今日、この日を迎え、感慨深げだった。

「基様の方はあやめ様が許嫁だとはご存知なかったのに、結局、こんな風にまとまるなんて。
 余程、お二人の間にはご縁があるのでしょうね」

「コンパというご縁がな……」
と呟いた基に、高倉は、

「私も行ってみたいです、コンパ」
と言って笑う。

「今度、世話させよう」

「ありがとうございます」
とちょっと嬉しそうな高倉に見送られ、二人は出発した。

 新しい車はメーカーも違うので、加減がわからず、アクセルを踏みすぎて、車庫から飛び出し、基に怒鳴られるという、実に幸先のいい出だしだったが……。

 ちなみに、このとき、車の前方付近にいたはずの高倉は、いつの間にやら、100メートルくらい遠くに逃げていた。