おそらく、基が気にしているのは、何故、自分たちが許嫁になったのか、ということだろう。
「でも、考えてみれば、その話がなかったら、私は専務の会社を受けていないので。
こんな風な出会い方はしてなかったわけですよね」
「まあ、そうだが。
俺はお前が許嫁じゃなくても。
お前がうちの会社を受けてなくても。
きっと何処かで出会って、お前を好きになっていた気がするよ」
そのくらい他の相手は考えられない、と言う基に、あやめもなにか応えなければと思い、
「私だって、道ですれ違っただけでも、きっと専務を選びましたよ」
と言ってみたのだが、基は何故か、
「俺だったら、電車ですれ違ってもお前を選んだぞ」
と張り合ってくる。
いや、そこで張り合う意味は……と思うあやめに、基は、
「電車で行くか。
新幹線か?
それとも、年明けに届くお前の新車でゆっくり行くか?」
と訊いてきた。
「でも、考えてみれば、その話がなかったら、私は専務の会社を受けていないので。
こんな風な出会い方はしてなかったわけですよね」
「まあ、そうだが。
俺はお前が許嫁じゃなくても。
お前がうちの会社を受けてなくても。
きっと何処かで出会って、お前を好きになっていた気がするよ」
そのくらい他の相手は考えられない、と言う基に、あやめもなにか応えなければと思い、
「私だって、道ですれ違っただけでも、きっと専務を選びましたよ」
と言ってみたのだが、基は何故か、
「俺だったら、電車ですれ違ってもお前を選んだぞ」
と張り合ってくる。
いや、そこで張り合う意味は……と思うあやめに、基は、
「電車で行くか。
新幹線か?
それとも、年明けに届くお前の新車でゆっくり行くか?」
と訊いてきた。



