あやめが目を覚ますと、告白してきたときと変わらない真剣な眼差しで、基がこちらを見ていた。
ず、ずっと見てたんですか。
いつから見てたんですか。
私はマヌケな顔で寝てなかったですかね、と恥ずかしくなったあやめは鼻まで布団を引き上げ、隠れようとした。
だが、それでも基はこちらを見ている。
「あの……」
「なんだ」
「そんな風に、じっと見つめないでください」
「どうしてだ」
「そういう真面目な顔をされると、此処が職場のような気分になるからです」
「何故、今、職場にいる気分になる?
お前は職場に全裸でいたことがあるのか?」
……いや、ありませんけどね、と思うあやめの手を基は握った。



