100-3は? ~なにもかも秘密な関係~

 その眼差しに、どきりとするあやめに向かい、基は、
「……あのときじゃなくてよかった」
とささやくように言ってきた。

「え?」

「お前に初めて触れるのが、二人きりで遭難した、あの夜じゃなくてよかった。

 今でよかった。

 ……愛してる、あやめ」

 そうささやく基の唇がゆっくり、あやめの唇に重なった。