100-3は? ~なにもかも秘密な関係~

 あなたは初めてなんですか?
とは訊くまい、とあやめは思っていた。

 俺もお前も初めてだったら、どうにもならんだろうと言われそうだからだ。

 いや、ケモノなんて教わらなくてもなんとかなってるじゃないですか。

 ……ねえ?

 ベッドに寝かされたあやめは、基を見上げ、思っていた。

 専務。

 いろいろあなたの過去を考えると、イライラしてきてしまいます。

 これは、嫉妬というやつなんでしょうか。

「専務」

 たまらず口に出して呼びかけると、なんだ、と基がこちらを見る。

「あなたの初めても私がよかったです」

 基が黙る。