100-3は? ~なにもかも秘密な関係~

 ゆっくりと口づけながら、ベッドに押し倒そうとする基に、あやめは片手をベッドにつき、片手で基の額を押して、踏ん張る。

「あやめっ。
 何故、抵抗する~っ」

「初めてだからですっ」

「そりゃ、初めてだろう。
 初めてじゃなかったら殺してるっ」

 横暴ですよっ、と叫ぶあやめに、基は、
「だって、お前、俺の許嫁だろうがっ」
と言ってきた。

 ああ、そういえば、そうだった、とようやくあやめはそのことを思い出す。

 今、此処にいるのは、基の許嫁だからではなく、ちゃんと自分の足で彼の許までやってきて、彼を好きになった結果だと思っていたから。