100-3は? ~なにもかも秘密な関係~

 一度離れた基は空のショットグラスを見下ろし笑う。

「ウイスキーは嫌いか」

「……すみません。
 死にそうにまずいと思ってしまいました」

「死ぬな。
 まだ、なにもしてないのに」
と基は真顔で言ってくる。

 この人いつでも、なんでも本気だな、とあやめは笑った。

 基は今度は軽くキスしたあとで、離れて言う。

「3つ目の願いとして、お前が俺に100個願いを叶えろと言ったとき」

 いや、3つとかしょぼいですね、と言っただけですよ……。

「最初にお前の願いを叶えようと言ったときには、ただ、お前に借りを作りたくなかったからだったのかもしれない。

 でも、お前に言われて、100個願いを叶えてやろうと思い始めた頃から、俺は本気になっていたのかもしれない」

 いや……それだと、この家に住めと言ったときが、本気じゃないですよね。

 恐ろしい人だ、とあやめは思う。