「遭難して戻ったとき、みんなに言われたな。
二人で温め合ったりしたのかと。
あのとき、俺は言った。
温め合うほどには、寒くはなかったと」
あやめ、と基はあやめを見つめ、まだ手にしていたショットグラスを飾り棚に置いた。
「今は、なにも寒くはないけれど。
……俺は、お前と抱き合いたい」
専務……、と見つめるあやめの両肩に手を置いた基は、
「お前がピンチになったときのために、ボタンでも持たせておいて、警備会社が飛んでくるように、お前を助けに行こうと思っていたが。
今、お前がボタンを押したとしても、俺は助けないな」
そう言い、少し笑って、口づけてくる。
二人で温め合ったりしたのかと。
あのとき、俺は言った。
温め合うほどには、寒くはなかったと」
あやめ、と基はあやめを見つめ、まだ手にしていたショットグラスを飾り棚に置いた。
「今は、なにも寒くはないけれど。
……俺は、お前と抱き合いたい」
専務……、と見つめるあやめの両肩に手を置いた基は、
「お前がピンチになったときのために、ボタンでも持たせておいて、警備会社が飛んでくるように、お前を助けに行こうと思っていたが。
今、お前がボタンを押したとしても、俺は助けないな」
そう言い、少し笑って、口づけてくる。



