ガラス扉の向こうには古い洋書が並んでいるが、そこに酒も収められているようだった
「お前の部屋のように選べるほどはないが」
と言いながら、基はウイスキーをショットグラスに注いでくれる。
いや、苦手なんですけどね、ウイスキー、とあやめは思っていたが、他に選ぶ余地もなさそうなので、それを受け取った。
ちょびちょびと呑めば大丈夫かと思ったが、口に少し入れただけで、ぐはっ、と声を出しそうになる。
この鼻に抜ける感じがいいのだろうが、あやめは苦手だった。
そして、ぐはっ、と思ったのが、顔に出てしまったらしく、基は笑ってあやめを見下ろしている。
いやいや、ですからね。
そういう顔をしないでくださいよ。
顔を上げられないではないですか、と思いながら、あやめは、もう一口呑み、また、ぐはっ、と思いながらも、ぐっと堪えた。
だが、基の手がショットグラスをあやめの手からひょいと取る。
「苦手か」
と言って、自分が呑んだ。
「お前の部屋のように選べるほどはないが」
と言いながら、基はウイスキーをショットグラスに注いでくれる。
いや、苦手なんですけどね、ウイスキー、とあやめは思っていたが、他に選ぶ余地もなさそうなので、それを受け取った。
ちょびちょびと呑めば大丈夫かと思ったが、口に少し入れただけで、ぐはっ、と声を出しそうになる。
この鼻に抜ける感じがいいのだろうが、あやめは苦手だった。
そして、ぐはっ、と思ったのが、顔に出てしまったらしく、基は笑ってあやめを見下ろしている。
いやいや、ですからね。
そういう顔をしないでくださいよ。
顔を上げられないではないですか、と思いながら、あやめは、もう一口呑み、また、ぐはっ、と思いながらも、ぐっと堪えた。
だが、基の手がショットグラスをあやめの手からひょいと取る。
「苦手か」
と言って、自分が呑んだ。



