100-3は? ~なにもかも秘密な関係~





 少し前、あやめは一人、その部屋の前でウロウロしていた。

 あやめの部屋から一番遠いエリアの廊下を歩いていたら、隣の部屋のドアから、ずいぶん距離が開いて、ドアがある部屋が隅にあったのだ。

 角部屋で広そうだし。

 もしや、此処が専務の部屋なのでは?

 いや、意外と高倉さんの部屋だったり。

 なんか優遇されてそうだし、
と思いながら、あやめはその前を行ったり来たりしていた。

 専務とごく自然に出会えたらいいんだが。

『今日のお礼に私の部屋で一杯いかがですか?』

 なんて、とか思ったあとで。

 ……なんか前も失敗したな、こういうの、と思う。