100-3は? ~なにもかも秘密な関係~

「この家、門限があるんですか?
 っていうか、寄り道も許されないんですか?」
と言いながらも、はい、とあやめは、手にしていた茶色い紙袋をひとつ基に渡す。

「なんだ、これは?」

「駅の近くに駄菓子屋さんが出来たんです。
 高倉さん、これ、みなさんに。

 いつもお世話になってます、とお伝えください」
とあやめは高倉には、大きな袋を渡した。

 酒のつまみに良さそうな駄菓子がつまっている。

「ありがとうございます。
 あとでみなに配っておきます」
と高倉が深々と頭を下げてくる。

 紙袋の中から駄菓子を出して眺めていた基の手が、帽子をかぶったピーナッツの絵の入った小さな袋を見て止まる。

 なにやら、いろいろと思い出しているようだ。