基は後悔していた。 こんなことなら、あやめに盗聴器か監視カメラでもしかけておくべきだった……。 そしたら、颯爽と助けに行けたのに、と。 それか、あやめになにかボタンを持たせておいて、ピンチになったら、押せと言っておけばよかった。 そしたら、警備会社が飛んでくるように、俺が飛んでいけたのに。 それがお前の願いかどうかはわからないが。 あやめ。 お前が呼ぶのなら、俺はいつ、どんなときでも、何処からでも駆けつけていくのに――。