100-3は? ~なにもかも秘密な関係~

 




「それは残念でしたね」

 夕食の席で、あやめは高倉にそう言われた。

 基に、出先で食事はすませてくるから、先に食べておけと言われたのだ。

 ひとり、あの広いテーブルで夕食を取っているあやめに、高倉が言う。

「あやめ様。
 それは、基様に颯爽と助けていただく絶好のチャンスでしたのに。

 基様が到着されるまで、おとなしく、犯人を生かさず、殺さず、捕まえておくべきだったのでは?」

「そうですよね。
 脅してでも、私を捕まえさせとくべきでした。

 専務が来られたときに、みんなに飛びかかられて、気を失っている犯人の手を私の首に回すとかの機転が私に効けば……」

 基が騒ぎを聞きつけて、リフレッシュルームに来たときには、もうすべて終わっていたのだ。