100-3は? ~なにもかも秘密な関係~

 


 やれやれ、今日も疲れた。

 あやめは広い庭の一角にあるガレージに車をとめると、その屋敷の大きな玄関扉を開けた。

「ただいま帰りました」
と言って、ゆったりと広い玄関ホールに入ると、ホテルマンか執事のような服装をした若い男が出迎えてくれる。

「おかえりなさいませ、あやめ様」

 ボディガードと見紛(みまご)うばかりの屈強な体格に、浅黒い肌が印象的な、この屋敷の使用人、高倉だった。

 そのとき、正面の大階段から下りてきた男が、その若いイケメン、高倉の言葉にかぶせるように言ってくる。

「ほぼ一緒に出たのに、ずいぶんと遅いじゃないか、あやめ」

 基だ。

 もうスーツから着替えているようだ。