いや、告白はもう散々した気がするんだが、と基は思っていた。
別に振られたわけではないが。
あやめは、いつも戸惑いながら、笑顔で後ずさっているというか。
……ま、そういう顔も可愛いんだが、とつい思ってしまった基の手を取り、高倉は、
「今ですっ」
と言ってきた。
「私、あやめ様にあなたが相応しいかどうか、見極めるために此処に参りました。
そして、相応しいと判断した今、私のやるべき仕事は、あなたがたの婚姻をスムーズに進めることでございます」
そこからは少し声を落として、高倉は言う。
「……内心、あやめ様をお渡しするのは、ちょっともったいないなーと思っているのですが。
まあ、それは、これからも、そっと陰ながら見守っているのでいいとして――」
お前、何処から見守るつもりだ……と思う基の手を、
「今ですっ、基様っ」
と力強く握って、高倉は言ってくる。
別に振られたわけではないが。
あやめは、いつも戸惑いながら、笑顔で後ずさっているというか。
……ま、そういう顔も可愛いんだが、とつい思ってしまった基の手を取り、高倉は、
「今ですっ」
と言ってきた。
「私、あやめ様にあなたが相応しいかどうか、見極めるために此処に参りました。
そして、相応しいと判断した今、私のやるべき仕事は、あなたがたの婚姻をスムーズに進めることでございます」
そこからは少し声を落として、高倉は言う。
「……内心、あやめ様をお渡しするのは、ちょっともったいないなーと思っているのですが。
まあ、それは、これからも、そっと陰ながら見守っているのでいいとして――」
お前、何処から見守るつもりだ……と思う基の手を、
「今ですっ、基様っ」
と力強く握って、高倉は言ってくる。



