二次会が終わり、基とあやめはタクシーで家に帰った。 基はタクシーの中で思う。 そういえば、別に、みんなをまかなくても、このまま家に帰らなきゃいいんじゃないか? って、別に家に帰ってもいいんじゃないか? そこでなにか言えば…… って、なにを? どのように? と思う基の横で、あやめは嬉しそうにあのポーチを握っていて、 「ありがとうございます、専務。 大事にしますね、このポーチ」 とほろ酔い加減で言ってくる。 あやめの頬が少し赤らんでいて、実に可愛いらしい。