二度目のイルミネーションだ、と基は思っていた。
二次会の会場に向かっている間に、この間と同じライトアップされた通りを歩いていたからだ。
さっきからジリジリと歩みを遅らせ、あやめが追いつくのを待っているのだが、なかなかあやめは追いついてこない。
立ち止まって、あやめを待てばいいんじゃないかと思うのだが、なんだかそれをするのは照れ臭かった。
こらっ、あやめっ。
早く追いつかないと、イルミネーションのエリアが終わるじゃないかっ。
と思ったが、チラと後ろを窺うと、あやめは何故か不自然な動きで歩いていて、目も何処を見ているのかよくわからない。
見ろっ、イルミネーションッ。
せっかくだからっ、と思ったとき、自分の方は青い光と白い光で彩られたエリアを抜けるところまで来てしまった。
つい足を止め、あやめを待ってしまう。
内藤がその後ろでこちらを見ているのに気づいていたが。
こちらすら見ていないあやめがそのまま自分を通り過ぎようとしたので、思わず、あやめの手をつかんでいた。
びくっ、とあやめがこちらを見上げる。



