話しているうちに、実はいろいろ当たりつきだったクジの景品が当たり、みんな楽しげに話していた。
「あ、私、三千円の旅行券でした」
とあやめが喜ぶ横で、基は無言だ。
見ると、クラシックな花柄の可愛いポーチが当たっている。
「やる」
と基があやめの膝に投げる。
「じゃあ、私も、専務にあげます」
と基の膝に旅行券を投げ返そうかと思ったが、みんなの手前、そっと手渡した。
「いや、いい」
「じゃあ、私ももらえません」
ともめているところに、酒を手にした浜波が何処かへ行こうとあやめたちの横を通ろうとしたので、呼び止める。
「浜波さん、これ、男女関係なく商品当たるじゃないですか~」
と言うと、
「それがいいんじゃない。
男性が女性のものいらないでしょ。
専務みたいに誰かにプレゼントするでしょ。
そこから、恋が始まるかもしれないじゃない。
例え、それがおじさんとかでも――」
「恋が始まるんですか?」
「……不倫になったりするじゃないのよ。
そうじゃなくて、普段、距離がある部下や後輩と距離が縮まるでしょと言ってるの」
「あ、私、三千円の旅行券でした」
とあやめが喜ぶ横で、基は無言だ。
見ると、クラシックな花柄の可愛いポーチが当たっている。
「やる」
と基があやめの膝に投げる。
「じゃあ、私も、専務にあげます」
と基の膝に旅行券を投げ返そうかと思ったが、みんなの手前、そっと手渡した。
「いや、いい」
「じゃあ、私ももらえません」
ともめているところに、酒を手にした浜波が何処かへ行こうとあやめたちの横を通ろうとしたので、呼び止める。
「浜波さん、これ、男女関係なく商品当たるじゃないですか~」
と言うと、
「それがいいんじゃない。
男性が女性のものいらないでしょ。
専務みたいに誰かにプレゼントするでしょ。
そこから、恋が始まるかもしれないじゃない。
例え、それがおじさんとかでも――」
「恋が始まるんですか?」
「……不倫になったりするじゃないのよ。
そうじゃなくて、普段、距離がある部下や後輩と距離が縮まるでしょと言ってるの」



