100-3は? ~なにもかも秘密な関係~

 あ、はい、と言って、浜波と席を変わる。

 浜波は室長と話し出し、あやめは基の隣になった。

 ……緊張するではないですか。

 家とはまた違う感じだし。

 っていうか、家では、テーブルが長すぎて、一緒に食事をしていても、あんまり近くないですよねっ?
と思うあやめに基が言った。

「特に怪しい奴はいない気がするな」

「えっ?」

 どうやら、産業スパイの話のようだ。

 だが、いつもより近い位置から基に話しかけられ、椅子ごと逃げそうになったあやめは、

 いや、今、一番挙動不審なのは私ですけどね、と思っていた。