「なにやってるんですか、専務」
と内藤は言った。
状況によっては、助けに来てくれた王子様なのだろうが。
今回に限っては、王子は襲っている方だ。
「ちょうど警備員室にいたんですよ」
みんな手に汗握って見てます、
と言う内藤に、基は、
「……暇なのか」
と言うが。
いやいや。
警備員さんたち、ちゃんとお仕事してるからこそ、防犯カメラの映像に気づいたんでしょうが、とあやめは思っていた。
「俺は、なにも悪いことはしてないぞ。
縁もゆかりもない秘書に迫っていたら、犯罪だが。
あやめは俺の許嫁だぞ。
俺を好きになってください、と頼むことになんの遠慮があろうか。
いや、ない」
古文の訳か、と問いたくなる口調の硬さだった。
と内藤は言った。
状況によっては、助けに来てくれた王子様なのだろうが。
今回に限っては、王子は襲っている方だ。
「ちょうど警備員室にいたんですよ」
みんな手に汗握って見てます、
と言う内藤に、基は、
「……暇なのか」
と言うが。
いやいや。
警備員さんたち、ちゃんとお仕事してるからこそ、防犯カメラの映像に気づいたんでしょうが、とあやめは思っていた。
「俺は、なにも悪いことはしてないぞ。
縁もゆかりもない秘書に迫っていたら、犯罪だが。
あやめは俺の許嫁だぞ。
俺を好きになってください、と頼むことになんの遠慮があろうか。
いや、ない」
古文の訳か、と問いたくなる口調の硬さだった。



