100-3は? ~なにもかも秘密な関係~

「そろそろ別の車で来なくてもいいと思わないか?」

「えっ?」

「もう俺とお前のことはみんな気がついているようだ。
 一緒に住んでいることもバレているかもしれない。

 わざわざ別々に来なくてもいいんじゃないか?」

 い、いやいや。
 それはやめた方がいいと思いますね、と考えながら、あやめは、ふたたび周囲を見回す。

 だが、この密室に逃げ場はない。

「あやめ」
と基は壁に張り付いてしまったあやめの側に手をついた。

 職場で壁ドンはやめてくださいーっ。

 だが、基はその真剣な顔つきからいって、女の子を落とすために壁ドンをしている、という意識もないようだ。