「目が覚めたら、ベッドで寝ていたのですが。
自分で入ったのでしょうかね?」
朝食の席、あやめは溶けたバターがよくしみた、中がふわふわのトーストを齧りながら、呟いた。
昨日、カウンターに突っ伏して寝てしまった気がしたのだが。
いつの間にか、ちゃんとベッドに入って気持ちよく寝ていたようなのだ。
高倉はその話を聞いて、
「さあ」
と笑っている。
そういえば、そろそろ納車のはずだが。
またひとつ、願いごとが叶ってしまうな、とあやめが思っていると、基がやってきた。
「おはようございます」
と高倉とともに挨拶すると、
「すまん寝過ごした」
と言いながら、基は席に着く。



