専務みたいな人が私なんかってなんだ……と思いながら、朔馬は聞いていた。
俺の自慢の従妹だぞ。
いくら相手が神室でも、なんかってことあるか、と思いながら、あやめがイルミネーションを見上げている隙に、密かに歩くスピードを落として、基の横に並ぶ。
「あやめが、私なんか、とか言ってるんだが……」
「なんの話だ」
と基は機嫌悪く言ってくる。
あやめが自分とばかり話しているからだろう。
わかりやすい奴だ……と思いながら、朔馬は言った。
「俺の可愛いあやめが、自分なんかお前には似合わないと思っているようなんだが」
基は驚いた顔をする。
「なにを言う。
俺なんか、気の利いたことのひとつも言えないし、あやめには相応しくないといつも思っているのにっ」
「……冷静に聞けば、とんでもないバカップルだな、実は」
相手の評価、高すぎだろ、と朔馬は思う。



