あやめは朔馬と話して笑いながら、何故か少し遅れてついてきている基をチラと見た。
「あっちから、ものすごい怨念を感じるんだが……。
そろそろお前を返してやるか」
と一緒にチラ、と振り返りながら、朔馬が苦笑して言う。
「お前も俺より、神室と歩きたいだろ」
と言われ、
「そんなことないよ」
とあやめは言った。
「専務とこんな素敵なイルミネーションの中を二人で歩くなんて、緊張して、どうしていいかわからなくなるし」
と呟いて、いきなり、朔馬に頭を撫でられた。
「……大人になったな、あやめ」
としみじみと言われる。
「お前は一生、バケツとスコップ持って庭で遊んでるもんだと思ってたよ」
いや、朔ちゃんの中の私、どんなイメージ……?



