100-3は? ~なにもかも秘密な関係~




 降り注ぐような青と白の光がとりわけ綺麗だ。

 あやめは街路樹に飾られたイルミネーションを見ながら思う。

 どの車も眺めながら走っているのだろう。

 車はゆっくり進んでいた。

「今日なら、降りても寒くないかもしれませんよ。
 どうします?」
と言う高倉に、あやめは言った。

「そういえば、昔、クリスマスにイルミネーション見たとき、死ぬほど寒かったですよー」

「イルミネーション見るときは、駅伝のときみたいな格好じゃないと寒いよなー」
と言った朔馬に、あやめが小首を傾げると、

「そっちの格好じゃない……」
と朔馬が言う。

 朔馬はベンチコートを言い、あやめはノースリーブに短パンを思っていた。