そんなことを思い出していると、基が、 「食べたら、行くぞ。 さっさとしろ」 と腕時計を見ながら言ってきた。 ……普段の口調は、なんらやさしくないんだが、と思いながらも、はーい、とあやめは紅茶を飲んで立ち上がった。