「いえいえ。
私は後片付けをしてから――」
「待っててやるから、一緒に出ろ」
結局、二人で片付け、せーので出た。
なにやってんだ、と思ったが、高倉もそう思ったようで、笑い出す。
「足まで同時に出すことないんじゃなかったんじゃないですかね?
ほんっと、莫迦莫迦しいですね~。
学生時代を思い出しちゃいましたよ。
あの頃のように、道に転がって寝たくなりますね」
と廊下を見る。
「いいから、戻れ」
と言うと、
「では、おやすみなさいま……」
と言いかけ、高倉は、まだ扉の閉まっていなかったあやめの部屋を振り返り、大仰な口調で言った。
私は後片付けをしてから――」
「待っててやるから、一緒に出ろ」
結局、二人で片付け、せーので出た。
なにやってんだ、と思ったが、高倉もそう思ったようで、笑い出す。
「足まで同時に出すことないんじゃなかったんじゃないですかね?
ほんっと、莫迦莫迦しいですね~。
学生時代を思い出しちゃいましたよ。
あの頃のように、道に転がって寝たくなりますね」
と廊下を見る。
「いいから、戻れ」
と言うと、
「では、おやすみなさいま……」
と言いかけ、高倉は、まだ扉の閉まっていなかったあやめの部屋を振り返り、大仰な口調で言った。



