100-3は? ~なにもかも秘密な関係~

「俺は、お前が今まで何処で働いていたのか、訊くのが怖いんだが……」
と非合法なことまで、手際良くこなしそうな使用人に向かい、基は呟いた。

「まあ、そこのところは訊かない方がいいですよ。
 ささ、あやめ様の足を持って。

 私、頭持ちます。
 せーのっ」

「お前が足を持つと言ったら、クビにしてたかな、なんとなく……」
と一緒にあやめを担架に寝かせながら、基は言った。

「あやめ様の顔より脚がお好みなんですか?」
とロクでもないことを言って笑う高倉に、

 いや、スカートだからだよ。

 他の奴に、あやめの脚を触られたくないからだろうが、と思いながら、

「ま、お前をクビにするのなら、あやめに手を出したときかな」
と呟くと、高倉は、

「あー、そこのところはちょっと自信がありません」
と言う。

「ハッキリ言うな……」
と言いながら、あやめを担架で運ぶ。