「あーあ、寝ちゃいましたよ。
呑ませ過ぎなんじゃないですか?」
「……酒作ってたの、お前だよな」
「まあ、ベッドはすぐそこですから。
一緒に運びましょう」
一緒にとは、どうやってだ、と思ったが、高倉は、フロアモップと箒、それに予備の毛布を持って来て、
「これで即席の担架を作りましょう」
と言い出した。
「……お前は本当に何者なんだ」
と言いながら、二人で酔ったまま、何故か担架を作る。
フロアモップと箒に毛布を巻きつけながら、高倉が笑い出した。
「基様、基様。
何故、我々は担架を作ってるんでしょうね」
「……お前が言い出したからだ」



