そこで、基があやめを振り向き、
「耳が悪いんじゃないのか、お前は」
と言ってくる。
「いやいやいやっ。
だから、傾奇者はあなたが言ったんですよっ?」
と訴えてみたが、基は冷ややかにこちらを見て言う。
「俺がそんな莫迦なこと言うわけないだろうが。
そんな聞き違いをするほど、俺が旅に浮かれていたとでも言うのか?」
「浮かれてたんじゃないですかね~」
と高倉が棚のグラスの位置を整えながら、小声で呟いている。
「いやいやいや、専務っ。
あなた、普段から、結構、莫迦なこと言ってますよっ?」
よく考えたら、上司に向かって言っていいセリフではなかったのだが。
新幹線から呑みつづけていた酒の勢いだろうか。
「いつも、そんなに偉そうで、横柄なのに、結構、ええっ? ってこと言うんですよねー」
「耳が悪いんじゃないのか、お前は」
と言ってくる。
「いやいやいやっ。
だから、傾奇者はあなたが言ったんですよっ?」
と訴えてみたが、基は冷ややかにこちらを見て言う。
「俺がそんな莫迦なこと言うわけないだろうが。
そんな聞き違いをするほど、俺が旅に浮かれていたとでも言うのか?」
「浮かれてたんじゃないですかね~」
と高倉が棚のグラスの位置を整えながら、小声で呟いている。
「いやいやいや、専務っ。
あなた、普段から、結構、莫迦なこと言ってますよっ?」
よく考えたら、上司に向かって言っていいセリフではなかったのだが。
新幹線から呑みつづけていた酒の勢いだろうか。
「いつも、そんなに偉そうで、横柄なのに、結構、ええっ? ってこと言うんですよねー」



