100-3は? ~なにもかも秘密な関係~

「酒作れるの、お前だけじゃないか」

 ははは、と高倉はシェイカーを小粋に振りながら、

「大丈夫ですよ。
 あやめ様が呼ばない限り、参りませんから。

 ……呼ばれたら、深夜でも伺いますけどね」
と意味深にこちらを見て笑う。

 だが、まあ、なんだかんだで、旅の話などで盛り上がった。

「それにしても、此処、以前、泊まった宿のスカイラウンジに似てていいですねー」
とあやめは酒の並んだ棚を見て笑ったが、

「しかし、気になりますね」
と高倉は真面目な顔で言ってくる。

「結局、傾奇者(かぶきもの)は何処に潜んでたんでしょうね」

 ……だから、傾奇者じゃないと思うんですけど。