100-3は? ~なにもかも秘密な関係~





「専務……、バーカウンターができてます」

 高倉とともに部屋に来た基にあやめは言った。

 いつの間にやら、脱衣場の手前に、立派なバーカウンターができていて、酒も後ろの棚に揃っている。

「お作りしましょうね~」
と高倉はさっとカウンターの中に入り、メニュー表を出してくる。

 ……作ったのか、これも、と洒落た紙に印刷されたメニューを二人で身を乗り出して見た。

「それは食堂の佐原さんがノリノリで作ってくれました」
と高倉が笑って言う。

 ほんとうに楽しい人たちだな、此処で働く人たちは。

 もともとこうだったのか、高倉が来てからこうなったのかは知らないが。

 結局、二人で並んでスツールに座り、高倉に酒を頼む。

 基は、
「だから、お前は何故、俺の部屋に作らない……」
と高倉に文句を言っていた。