100-3は? ~なにもかも秘密な関係~

 



 食べ物と暖房で温まりすぎたあやめは、今度は外に出たくなった。

 さっきまで、雪山はもう嫌だと思ってたのにな、と思いながら、ワインを手に広いバルコニーに出ると、ライトアップされたゲレンデが綺麗だった。

「古川」
「はい」

 反射的に返事をし、振り向くと、基が外に出てきていた。

 基のつづきの言葉はすぐにはなく、なんとなく、二人で、一転して晴れた星空を眺めていると、ようやく基が口を開いた。

「この借りは必ず返す」

「いや、専務。
 チョコレート一個ですから」
とあやめは言ったのだが、基は、

「いや、それだけじゃない」
と言う。