100-3は? ~なにもかも秘密な関係~

 

 


「なんでバスで帰ってくるんですか。
 呼んでくだされば、私が迎えに行きましたのに」
と屋敷に帰ると、高倉が迎えに出て来てくれた。

 割烹着は着ていなかったが。

「あやめとバスに乗ってみたかったんだ」
と言いながら、基が中に入る。

「そうですか」
と高倉が笑い、あやめは照れた。

 荷物は向こうから送っていたが、屋敷と会社への土産だけは持って帰っていた。

「どうぞ、お腹空いたでしょう」
と言われ、手を洗って食堂に向かう。

「あー、なんか家って落ち着くなって思ってしまいました」
と食事をしながら、あやめが言うと、給仕してくれていた高倉たちが笑う。

 ちょっと嬉しそうだった。

 そりゃ、そうだな、とあやめは思う。

 この人たちが、毎日せっせと家の中を整えてくれているから、快適に過ごせてるわけだし。

 今では、彼らも含めて、みんな家族という感じだ。