100-3は? ~なにもかも秘密な関係~

「いいですね。
 学生みたいに。

 私もそういうデートしそこねたんで。

 もうちょっと歩きたいです」

 ……うん、と言った基と海沿いのコンクリートの上を歩く。

 途中で、夜釣りのおじさんと歓談したりしながら。

 そして、気がついたら、いつの間にか、基と手を繋いで歩いていた。

 この人と出会いたかったな、もっと早く、となんとなく思ってしまう。

 中学も高校も大学も、楽しかったけど。

 その思い出の中に、本当は、ずっと許嫁だったこの人がいたら、どうだったろうな、と、つい、思ってしまうから。

「此処はいいな」
と夜風に吹かれながら基は言う。