「真っ暗ですねー」
とあやめは少し身を乗り出した。
「落ちるぞ」
と基が言う。
少し先の方には、夜釣りの人たちが点々と座っていたが、この辺りには今は人気がなかった。
冬なので暗いが、まだそんなに遅い時間ではないので、カップルも湧いてきていないからだろう。
凍てつく冬の海に映る工場の灯りを眺めていたあやめだが、さむっ、と身震いする。
すると、後ろから誰かが温かいもので包み込んでくれた。
真後ろに立った基が、自分が着ている、あのあやめお気に入りのコートであやめを包んでくれたのだ。
「……少しはあったかいか」
「はい」
って、密着しすぎなんですけどっ。
とあやめは少し身を乗り出した。
「落ちるぞ」
と基が言う。
少し先の方には、夜釣りの人たちが点々と座っていたが、この辺りには今は人気がなかった。
冬なので暗いが、まだそんなに遅い時間ではないので、カップルも湧いてきていないからだろう。
凍てつく冬の海に映る工場の灯りを眺めていたあやめだが、さむっ、と身震いする。
すると、後ろから誰かが温かいもので包み込んでくれた。
真後ろに立った基が、自分が着ている、あのあやめお気に入りのコートであやめを包んでくれたのだ。
「……少しはあったかいか」
「はい」
って、密着しすぎなんですけどっ。



