あやめが勝手に基に惚れ直す少し前のこと。
基は、おのれのベッドに腰掛け、激しく苦悩していた。
……どうしたらいいんだ。
いや、どうしたらいいのかもわからないくらい、あやめの寝顔が壮絶に可愛いんだが……っ。
内藤辺りに見せたら、
「そこまでですかねえ?」
とか言ってきそうだが。
俺にはそう見える。
っていうか、お前は見るな、内藤、
と基は書類を見つめるときよりも真剣に、瞬きもせず、あやめの寝顔を見つめていた。
いつも着ている、もこもこパジャマも可愛いが。
実は、ちょっと色気に欠けるな、と思っていた。
だが、これはこれでいかん……と浴衣姿で眠っているあやめを眺める。



