100-3は? ~なにもかも秘密な関係~

 


 いい月だな、とあやめは露天風呂から外を眺める。

 海に映る月が波に揺れてキラキラと光るさまがなんとも言えず、いい感じだ。

 時間が遅くなったので、街の灯りは少なくなっていたが、代わりに、漁船の灯りがぽつぽつと暗い海に浮かんでいる。

 思ったより風も強く、潮の香りがあやめのいる場所までしていた。

 じっと海の方を見ていると、潮の香りのせいもあり、自分も温かい海水に浸かっている気分になる。

 いや、海だと思うと、裸なので、ちょっと気恥ずかしくなってくるのだが。

 そういえば、専務は遠慮して奥に引っ込んでくれたけど。

 これって、外から丸見えなんじゃ……とあやめは気づく。

 下にあるホテルの駐車場からは角度的に見えないと思うけど。

 漁船の人が双眼鏡持ってたら見えるな。

 いやまあ、見ないと思うが……。