100-3は? ~なにもかも秘密な関係~

「いえいえ。
 私、すぐに戻らねばなりませんので」

 でも、このまま帰すのもな、と思い、キョロキョロしたあやめは、
「あ、じゃあ、ちょっと癒されてください」
とあのマッサージチェアを勧めた。

 はは、と高倉は笑い、
「ありがとうございます。
 では」
と言って座ってくれた。

 本当にマッサージチェアにかかりたかったのかはわからないが、あやめがささやかでも、今すぐ、なにかお礼をしたい気持ちなのを汲み取って、座ってくれたのだろう。

「本当に面白いですよね、あやめ様は」
と椅子にマッサージされながら、高倉は笑う。

「やっぱり、あやめ様は基様に相応しい方だと思いますよ」
と言うので、今度は、あやめが笑ってしまう。

「高倉さんって、うちの親が専務のところに送り込んできたんですよね?」