100-3は? ~なにもかも秘密な関係~

「どうした?」
と基が訊いてきた。

「いえ」
と言葉を濁そうとしたが、私のこういうところがよくないんだな、と思い、あやめは口を開いた。

「専務はいつも、何故、突然、クールになるんですか」

 ん? と基が見る。

 おかしなことを言ったかな、と思いながら、基を見ると、基は、
「そういう訓練をしている」
と言い出した。

「いつ、いかなるときも、感情に流されないように」

 だが、そのとき、
「いやあ、ときには流された方がいいと思いますよ」
と声がした。

 ん? と見ると、高倉が後ろにいた。

 いつからっ!?
と二人は叫び出しそうになる。

「いやあ、いつ、会話に割って入ったらいいのかと」
と笑う高倉に、

「いつでも、よくはないよな……?」
と基が言っていた。