「露天風呂で一緒になった子連れのママさんと何処かのおばあちゃんで――。
あっ、すみませんっ。
男風呂にそんなにはっきり聞こえたなんて、私の声、うるさかったですか?」
しまった。
騒がしかったかな、と思ったのだが、
「いや、特に騒いでいるようには聞こえなかったな。
お前の声、小さかったのかもしれないが。
俺に耳には、特別よく聞こえてきたんだろう」
そんなことを基は淡々と言う。
……なんですか、その殺し文句みたいなのは。
しかも、自覚はなさそうですね。
私ひとりが赤くなってるしまっているではないですか。
そもそも、プロポーズしてきてるのは、あなたたなのに。
なにか言っておいては、あなたは突然、クールになるから。
時折、私ひとりが盛り上がってるみたいになっちゃってるんですけど。
どうしてくれるんですか、とあやめは、まるきり他所を向いている基の横顔を見る。
あっ、すみませんっ。
男風呂にそんなにはっきり聞こえたなんて、私の声、うるさかったですか?」
しまった。
騒がしかったかな、と思ったのだが、
「いや、特に騒いでいるようには聞こえなかったな。
お前の声、小さかったのかもしれないが。
俺に耳には、特別よく聞こえてきたんだろう」
そんなことを基は淡々と言う。
……なんですか、その殺し文句みたいなのは。
しかも、自覚はなさそうですね。
私ひとりが赤くなってるしまっているではないですか。
そもそも、プロポーズしてきてるのは、あなたたなのに。
なにか言っておいては、あなたは突然、クールになるから。
時折、私ひとりが盛り上がってるみたいになっちゃってるんですけど。
どうしてくれるんですか、とあやめは、まるきり他所を向いている基の横顔を見る。



