「専務はよせと言ったろう」
「誰も聞いてないじゃないですか」
と言って、あやめは膝をぎゅっと抱え込む。
風の音というのは、なんでこんなに人を不安にさせるんだろうな。
安全な建物の中にいるのに、と思いながら、あやめは言った。
「専務、しりとりしましょうか」
「なんでだ」
「ひまつぶしですよ。
じゃあ、ピーナッツ」
「なんでだ」
「今、目の前の箱にピーナッツの絵が描いてあるからですよ」
「ツ……、ツバメ返し」
やるのか。
唐突だな。
っていうか、なんで、ツバメ返し。
「し、じゃあ、歯科医」
「イカサマ」
「まつ」
「積み込み」
「……あの、なんで、麻雀がらみの怪しい言葉ばっかりなんですかね?」
「お前の解釈がおかしいんじゃないのか?」
いや、あなた、間で、イカサマって言いましたよ、と思っていると、
「学生時代よくやってたからだ」
と言う。
「イカサマをですか」
「麻雀をだ」
「誰も聞いてないじゃないですか」
と言って、あやめは膝をぎゅっと抱え込む。
風の音というのは、なんでこんなに人を不安にさせるんだろうな。
安全な建物の中にいるのに、と思いながら、あやめは言った。
「専務、しりとりしましょうか」
「なんでだ」
「ひまつぶしですよ。
じゃあ、ピーナッツ」
「なんでだ」
「今、目の前の箱にピーナッツの絵が描いてあるからですよ」
「ツ……、ツバメ返し」
やるのか。
唐突だな。
っていうか、なんで、ツバメ返し。
「し、じゃあ、歯科医」
「イカサマ」
「まつ」
「積み込み」
「……あの、なんで、麻雀がらみの怪しい言葉ばっかりなんですかね?」
「お前の解釈がおかしいんじゃないのか?」
いや、あなた、間で、イカサマって言いましたよ、と思っていると、
「学生時代よくやってたからだ」
と言う。
「イカサマをですか」
「麻雀をだ」



