雪山で遭難して、見つけた宿が此処で、たまたまあの部屋しか空いてなかったとか。
……我々の身に起きそうだな。
などと考えながら歩いていたが、あやめは、ふと、気づき、足を止める。
「どうした?」
とあやめがついて来なくなったことに気づいてか、基が振り返り、訊いてきた。
「すみません。
今、気がつきました。
私がお風呂に行ってる間、専務が露天風呂にゆっくり入られたらよかったんじゃないですか」
「それを言うなら、お前こそ、楽しみにしてたんだろう、海の見える露天風呂。
俺に付き合わずに、ひとりで入っててもいいんだぞ。
……いや」
突然、いや、と呟く基に、
「いや、なんですか?」
とあやめが飲み込んだ言葉の続きをうながすと、
「俺がいない間に、誰かがお前にバスタオルでも持ってきたら困るから、やめておこう」
と言って歩き出す。
……我々の身に起きそうだな。
などと考えながら歩いていたが、あやめは、ふと、気づき、足を止める。
「どうした?」
とあやめがついて来なくなったことに気づいてか、基が振り返り、訊いてきた。
「すみません。
今、気がつきました。
私がお風呂に行ってる間、専務が露天風呂にゆっくり入られたらよかったんじゃないですか」
「それを言うなら、お前こそ、楽しみにしてたんだろう、海の見える露天風呂。
俺に付き合わずに、ひとりで入っててもいいんだぞ。
……いや」
突然、いや、と呟く基に、
「いや、なんですか?」
とあやめが飲み込んだ言葉の続きをうながすと、
「俺がいない間に、誰かがお前にバスタオルでも持ってきたら困るから、やめておこう」
と言って歩き出す。



