100-3は? ~なにもかも秘密な関係~

 



 山を出たあやめたちは、あやめの計画表に従い、少し寺の方を歩いてみた。

「専務、此処は銀杏並木が美しいお寺なんですよ」

「……今、冬だが」

 うっ。
 叱責!

「だいたい、お前の旅行計画には季節感がない」
と観光寺で、こちらを振り向いた基が言い出す。

「そのわりに季節列車はちゃんと調べてあるのはどういうわけだ。
 お前はただの鉄道オタクか?」
と言われる。

 まあ、ちょっぴりそうなんですけど。

 っていうか、まあ、ただの妄想旅行だったんで……と心の中で言い訳しながらも。

 計画表に従い、寺の後ろにある奥の院に向かって歩き出す基のあとをついて行った。

 紅葉の頃なら、さぞ、美しかったろうと思われる山道だ。