100-3は? ~なにもかも秘密な関係~

 



 乗り換えの駅に着くと、基は、
「あやめっ、急げっ」
とあやめのキャリーバッグも持ち、急いで、列車から降りていった。

「ええっ? どうしたんですかっ?」
と言いながら、慌てて追いかけるあやめに、

「どうしたんですかじゃないっ。
 乗り換えの列車に間に合わないだろうがっ」
と基は言ってくる。

「いやー、別に乗れなきゃ、次に乗っても――」

「なに言ってるんだ。
 こんな田舎、一本乗り遅れたら、次、いつ来ると思ってるんだっ」

「……殴られますよ~。
 此処の人たちに殴られますよ~」
と言いながら、一緒に階段を駆け上がる。

「一番端のホームだっ」

「ええっ?」

「乗り換え時間は1分だっ。
 無茶だぞ、このトリック!」

 殺人は不可能だっ、と言い出す基に、

「いやだから、殺人計画じゃなくて、旅行の計画なんですってば~……」
と息を切らしながら言っているうちに、発車のベルが鳴り響いたが、ギリギリ乗れた。