……な、なにを言いだすんですかっ。
専務ともあろうお人がっ。
あやめは少し照れてうつむく。
来るんじゃなかったな、と思っていた。
そんなこと言われると、こちらも緊張してしまうではないか。
……うん。
来るんじゃなかった……、と思うあやめも顔が上げられなくなる。
旅は始まったばかりなのに、そんなことを考えていたとき、車内アナウンスが流れた。
「次は大道~、大道~。
乾きものにはご注意ください」
……乾きもの。
あやめの頭の中では、ホームにナッツやスルメが立っていた。
「どうした?」
とまた訊かれる。
「いや、今、アナウンスで、乾きものにはご注意ください、って言わなかったですか?」
と言うと、基は眉をひそめ、
「そんなこと言うわけないだろう」
と言う。
専務ともあろうお人がっ。
あやめは少し照れてうつむく。
来るんじゃなかったな、と思っていた。
そんなこと言われると、こちらも緊張してしまうではないか。
……うん。
来るんじゃなかった……、と思うあやめも顔が上げられなくなる。
旅は始まったばかりなのに、そんなことを考えていたとき、車内アナウンスが流れた。
「次は大道~、大道~。
乾きものにはご注意ください」
……乾きもの。
あやめの頭の中では、ホームにナッツやスルメが立っていた。
「どうした?」
とまた訊かれる。
「いや、今、アナウンスで、乾きものにはご注意ください、って言わなかったですか?」
と言うと、基は眉をひそめ、
「そんなこと言うわけないだろう」
と言う。



