さっきまで、部活帰りの子たちで混んでいたのだが、今はすいている。
だが、基は最初に座ったときのまま、あやめの斜め前に座っていた。
なんで、窓際に行かないんだろ?
とあやめは不思議に思う。
……まさか、日焼けするから?
そういえば、専務、男にしては色が白いし。
実は日焼けを気にしていたとか?
妄想の中の基は、高いスーツを着こなし、颯爽と街を歩いているのだが。
その後ろにぴったり高倉が張り付き、基が日焼けしないよう、日傘を差しかけていた。
花魁道中か、と自分で想像して、自分で笑っていると、斜め前から、基が冷ややかにこちらを見ていた。
「……どうした」
「あっ、すみません。
いや、日焼けを気にされ、そこに座られてるのかな、と」
と言って、
「そんなわけないだろう」
と言われる。
そうですよね、と思ったあとも、基は沈黙していたが。
やがて、そこで言葉を切ったことで、居心地が悪くなったかのように口を開いた。
「こっちに座ってるのは、お前の顔が真正面にあると緊張するからだ」
だが、基は最初に座ったときのまま、あやめの斜め前に座っていた。
なんで、窓際に行かないんだろ?
とあやめは不思議に思う。
……まさか、日焼けするから?
そういえば、専務、男にしては色が白いし。
実は日焼けを気にしていたとか?
妄想の中の基は、高いスーツを着こなし、颯爽と街を歩いているのだが。
その後ろにぴったり高倉が張り付き、基が日焼けしないよう、日傘を差しかけていた。
花魁道中か、と自分で想像して、自分で笑っていると、斜め前から、基が冷ややかにこちらを見ていた。
「……どうした」
「あっ、すみません。
いや、日焼けを気にされ、そこに座られてるのかな、と」
と言って、
「そんなわけないだろう」
と言われる。
そうですよね、と思ったあとも、基は沈黙していたが。
やがて、そこで言葉を切ったことで、居心地が悪くなったかのように口を開いた。
「こっちに座ってるのは、お前の顔が真正面にあると緊張するからだ」



