100-3は? ~なにもかも秘密な関係~




 いきなり、専務と旅に出ました――。

『襲うぞ』
とか冷静に言われたことが気になってはいたのですが。

 よく考えたら、家にいても、同じことだし。

 などと自分で自分に言い訳しながら、あやめは列車に揺られていた。

 気象庁の人間はやはり天気を変えられなかったようだ、
とあやめは田園の広がる窓の外を見る。

 ぽかぽかした日差しが窓から差し込んできていて、眠くなるが。

 窓を開けたら、きっと凍てつく冬の風が吹き込んでくるのだろう。

「冷凍みかんが食べたくなりますね。
 こういう電車に乗ると」
とあやめは、向かい合わせの席に座る基を見た。

「冷凍みかんとか、いつの時代の人間だ」
とふたりきりの旅行だというのに、いきなり罵られる。

「いや、売ってますからね、コンビニで~」
とあやめは言い返した。